2000年12月30日   暮れに想うこと


   忘年会のピークが過ぎて、ほっと一息ついた今日このごろ、
  インターネットを見て、メールで御予約くださるお客様が
  少しずつ増えはじめました。

   女将と主のふたり言をご覧になったお客様がフロントで
  私に会うなり、絵と私を見ながら「あっ、おかみさん」と
  微笑みながら声をかけてくださいます。

   何やら、恥ずかしい気持ちで、初めてのお客様にお会い
  しているような気がします。

   12月は、地元の忘年会のお客様で、いつになくあわただしい
  日が続き館内がざわめいており、お泊りのお客様の満足度を
  心配いたしておりましたが

   アンケートの中で、「インターネットで思った以上の良い点が
  多々あり満足しました。」 とのお褒めの言葉もあって、
  「良かったね」とほっと一息ついたりもしております。

   当館の裏の浜では、昨年よりカウントダウンとして花火が打ち
  上げられ、今年も、2001年にむけておこなわれます。

   今年は、当館の客室前の正面の砂浜にステージができ、
  約250メートル沖合いの堤防から花火が上がるそうです。

   未熟な女将ではありますが、お気軽に起こしいただける常連
  さんが増えてくださる事を願いつつ、

        どうか、来年も宜しくお願いいたします。

                                  女将
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   女将が、朝から、目を輝かせて買い物に出かけていった。

   両手にぶら下げてきた大きい袋の中には、綺麗なリボンがついた
  プレゼントの品々。

   そして、23日に、一日早いクリスマスプレゼントをスタッフに配って
  いた。 みんな大変喜んでいたようだった。

   でも、でも、でも、・・・・・

  いくら待っても ・・・ 主には、女将からのクリスマスプレゼントは
               届かなかった。

   まっ、おたがいさまだから しかたがないかな〜。


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   おかげさまで、当館のホームページをご覧になってのご予約の
  件数が、私どもが想像していた以上に発生し、大変ありがたいことだ
  と心より感謝をいたしております。

   この師走の月に、数組の句会の御会合もありました。その席に
  おこしになられたお客様から、一冊の本をいただきました。

   その本のタイトルは「玄海の四季」。
                186首が歌われている歌集です。

   その、井上様が詠われた歌集の後記に

   「 散策の足をのばして海を見ん今日は茂吉の木村屋あたり 」

  「母の古里 唐津に住んで早や五十七年になりました。海の好きな
  私は、南城内から大名小路、そして二の門へさしかかると自然に
  足が速くなります。

   木村旅館の左手をすり抜けると満々とたたえた青い海、唐津の海が
  私を待ち受けています。昔に戻った白砂の西の浜が大きく弧を描き、
  鴎が飛び交ってます。

   さざなみの打ち返す渚に立つと、母と初めてここに来た7歳の私に
  返ります。・・・・・・・」

   と 私どもの店の名も書いてありました。ありがたいことです。

   (渚館きむらの以前の名は、木村旅館。木村屋とも言われてました。
    また、今はありませんが、明治時代から、潮湯の公衆浴場も併設
    してましたので、東の潮湯と呼ばれていた時もあります。

    大正13年に歌人、斉藤茂吉が逗留していたので、
    茂吉の木村屋あたり と 詠まれたものだと思います。)

   皆々様から、ずう〜っと育てていただいている106年の歳月に心より
  深謝いたしております。

   そして、来年の107年目も、お客様に御支持をいただける店として
  努力してまいりますので宜しくお願いいたします。

   来る西暦2001年(平成13年)が、みなさまにとって、素晴らしい年に
  なりますように、心よりお祈り申し上げます。
                                       主